さてさて、アドバイスを頂いたものの手元にあるのはヘナだけ。 サマサティさんにヘナ以外に必要なものを注文しても発送元がインドなだけにそれなりの時間がかかる。
どうしようかなあ。でも白髪が気になってちょっと辛いなあ。病気前の髪が綺麗だっただけに周囲から『髪傷んじゃったね』と哀しそうに言われるのも辛いなあ。
白髪の存在によるストレスはもう嫌。
なので結構冒険ではあるけれど、出来るだけ頂いたアドバイスを生かすという方向で、手元にあるものだけでヘナしてみることにする。
『ヘナは身体を冷やす効果がある。
投薬治療を受けた後なら身体が冷え切っている
可能性が高いから長時間のヘナはおすすめ出来ない。
短時間(1時間程度)のヘナを何度か繰り返す方がいいでしょう。』
というアドバイスを頂いていたので、自分の身体の様子をよくよく観察。
投薬治療を一切止めて10ヶ月ほど経っている。確かに投薬治療を受けてた当時とその後しばらくは、相当な冷え性状態になっていた。血行が悪くなっているのはもちろんの事、温かいお風呂に一時間浸かっても汗が出ないくらいだった。
だけど今はいつも手足が程よく暖かいし、暑い日にはちゃんと汗だって出てくれる。
血行も随分良くなって顔の血色も良くなっているし、排泄(失礼)も含めて体内の循環も良くなってるみたい。
でも気をつけなくちゃね、という事で、靴下を履いて、長袖のシャツ、パンツ、という格好でやる事にする。 ついでにお気に入りのインド料理屋さんで、よく出してもらうスパイスティーを真似して、それを飲みながらやってみよう。
先ずヘナ決行前日にヘナを練る。
髪の長さは現在肩甲骨の下までのロング。手元にあるヘナは100g。足りるかなあ。
とりあえず器にヘナのパウダーを取り出して、水を加えてスプーンで混ぜるけれど・・・物凄くダマが出来てしまうので泡たて器で混ぜなおす。 そこにヘナの発色を良くするというオリーブオイルを入れる。
なんだかよくわからないから料理の時の感覚で目分量。それでもまだまだダマが出来てるしちょっと固い。でも塗る直前にお湯でも入れて調節すればいいや。
という事で現在は夏場だから冷蔵庫に入れて寝かせる事にする。明日は念願のヘナトリートメント決行だ。
ところがここでアクシデント。急に用事が入ってしまってヘナトリートメントを決行出来なくなった。
大丈夫かな。冷蔵庫に入れてはあるけど。そう思いつつヘナを仕込んだ翌々日にヘナペーストの様子を見ると別に全然変な臭いはしない。 でも仕込んだ日より少し黒っぽくなっている。
大丈夫そうだからいいかなあ。という事で冷蔵庫からペーストを取り出してみる。ちょっと混ぜてみたらすっかりダマが消えていて 凄く滑らかになっている。でも、まだ全然固いし、冷た過ぎるのでお湯を加えて混ぜる。塗った後にあんまり垂れてきても困るから マヨネーズくらいの固さを目指す。
うん、固さも温度もいい感じになってきました。『よっしゃ!』と、レモンを入れようとしたところ、レモンがない。
ふと見ると棚にバルサミコがある。そう言えば赤ワインを入れる事もあるって書いてあったし・・初めてのくせに邪道ヘナになってしまうけれど バルサミコを放り込んでしまう。
あ〜・・・・・・・・・お酢のにおい・・・。ちょっと怖いな・・・このにおいは・・・・・。なんかなかったかな・・・・とスパイスの棚をごそごそすると 大好きなクローブのパウダーが出てきた。
そういえばクローブの煮出し汁を入れる事もあるって書いてたよね。と思ってクローブパウダーまで放り込む。
そしてひたすら練る。バルサミコのにおいがちょっと気になるけれど滑らかなペーストが出来た。
早速ヘナ前の準備をしてお風呂場へ。
一応刷毛も用意したけれど手にはビニール手袋をはめてるし、地肌に揉みこむのが大事という事でスプーンでヘナをすくって頭にそのまま落として揉み込んでしまう。
気持ちいい。これは物凄く気持ちいい。刷毛なんか使うのはもったいないくらい気持ちいい。もう素手でやりたいくらい気持ちいい。
程よい温度のヘナペーストが頭皮になじんでいく感触はたまらない。それにさっきよりバルサミコのにおいが気にならなくなって、まるで青畳みたいなヘナのいい匂いが気持ち良さを増幅させてくれてるみたい。
あまりの気持ち良さにスプーンを使うのも面倒になった。手で直接ヘナをすくっては頭皮に揉み込んでいく。
そして毛先の方にも十分行き渡らせようとしたら・・やっぱり足りませんでしたね、ヘナの量が。
なので器に残ったヘナと垂れてきそうなヘナを手でかき集めてなんとか毛先にも塗っておく。
問題はこの後だ。
ヘナが垂れてくる可能性がある。
美容室でカラリングをしてる人なんかが使い捨てのターバンみたいなものを巻いているのを思い出して、厚手のキッチンペーパー3枚をガムテープで繋いでガムテープを張った側が内側になるようにして細長く折る。それを髪の生え際に沿ってぐるっと巻きつけてピンで固定。
それからヘナを乾燥させない為にラップを巻きつけて、最後に白っぽいタオルで包んでおしまい。
一回のヘナで髪を染めてしまう事よりヘナのトリートメント効果と香りによるリラックス効果を狙って一時間程度にしておく事にする。
はずだったが、休日だった為に家事だなんだとやらなきゃいけない事が山積みで、掃除をしたり片付け物をしたり、洗濯にアイロンがけに・・・ とやっていたらアッという間に三時間が過ぎていた。
しまった!と思ったけれど、身体を動かしたり、ジンジャーティーを飲んだり、寒くない格好にしていたりしたのが良かったのか身体は冷えてない。
心配していたヘナ垂れも耳の後ろと、うなじのところから、ほんの少しだけツツーッと黒っぽくなった液が垂れてきたのが数回。
でも考えてみればペーストだったのがなんで液状になってるんだろう?
とりあえずこれ以上やってて身体が冷えてしまってもいけないからと急いでお風呂に行って洗い流す。
ヘナをすると最初は髪がきしむ感じになるとか聞いたけど、なるほど洗い流す段階から少しきしみを感じる。
とにかくしっかり流す。流しまくる。シャンプーなんか使わないでお湯だけで流しまくって、水気を切って乾かしてみたところ・・・・・・・・
乾きたてのせいで髪の癖にどの程度の効果があったのかは、分からないけど一発でブラシが通るし、全くからまない。
心配していたお酢のにおいも残らなかった。でも、ヘナの匂いよりクローブの匂いがしっかりついている感じ。
それにしても・・・・・白髪が全く目立たなくなっている。そして全体的に傷んでなかった頃の髪の色に近づいている。一瞬思い違いか見間違いなんじゃなかろうかと思って、光を当てる方向や鏡の向きを変えては何度も確認してしまった。
白髪の部分は綺麗なオレンジ色。でもそんなに強いオレンジには染まっていない。そして傷んで真っ黒になっていた髪の毛は、茶にボルドーとオレンジが薄くかかった感じだ。光に透かすとボルドーとオレンジがはっきり見えて、光を当てないと全体が昔の髪の色(こげ茶)に見える。地肌も確かに薄くオレンジに染まってはいるけれど違和感はない。
これは予想外にいい色。自分の肌や目の色と丁度あっている。
そして髪を乾かして数時間経つと癖がゆるくなっている。まだ、きしみは感じるもののまとまりが断然良くなっているし、触り心地も格段に良くなっている。
でも生まれてこのかたただの一度もパーマだってブリーチだってカラリングだってしてないのに、こんなにしっかりヘナが入るっていうのは考え物かも。
今回使ったヘナが純度100%っていうのが嘘だったか、それとも私の髪の傷み具合が酷かったかのどちらかなのだろう。
もしくは自分で思っていたのと違って、元々の髪質が染まりやすいのかもしれない。
だけどとりあえず敏感肌で化学物質を肌につけると、即痒みが出る私が何の不快も感じずに使えたという事には凄く大きな意味があったと思う。
さて、次はサマサティさんに注文したものが届き次第インド直送のヘナとハーブで実験してみなければ。(続く)